●様々なシーンで使われる「惑星」。
2004年、平原綾香がクラッシックを原曲とした「Jupiter」でブレイクしました。どこかで聴いたことがある人も多いと思います。元は、ホルストが作曲した、組曲「惑星」の中の一曲です。
このホルストの「惑星」は、クラシック音楽ではありますが、様々なシーンで使われます。例えば、戦争で、軍隊が進軍するシーンでは、「火星」、神秘的なシーンでは、金星、や海王星がよく使われます。
その中でも最も有名なのが、「Jupiter」である、「木星」でしょう。太陽系で最も大きな惑星にふさわしく、壮大な曲になっています。
冥王星が太陽系惑星から外された!! |
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ホルスト:惑星(冥王星付き)
ホルストの惑星には、冥王星は含まれていませんが、それはまだ発見される前だったから。
そんな幻の楽曲「冥王星」を、英の作曲家、コリン・マシューズが「冥王星」を作曲し、追加。それを、サイモン・ラトルが現代の惑星数に合わせて再録音。演奏はベルリンフィルという豪華版なのだが・・・。
今回の国際天文学連合の定義により、冥王星が太陽系惑星から外されてしまい、本当に幻の惑星となってしまった・・・。
さらに、今回の録音では、一時惑星候補にあがりながら、これもまた幻となってしまった「セレス」も楽曲に含まれており、とても貴重な録音となっている。 |
●数々の名演奏家が演奏する曲。
数々の曲を残したはずのホルストですが、現在広く演奏されているのが、この「惑星」です。その「惑星」をイメージするため、数々の名演奏家が独自の観点で演奏しています。ゆえに、演奏家によって最も違いがわかる曲とも言えるでしょう。聞き比べて、自分のイメージにあった「惑星」を探すのもおもしろいかもしれません。
名演奏家による
「惑星」 |
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レナード・バーンスタインによる「惑星」
1996年発売のCD。演奏はニューヨーク・フィルハーモニック。少々力任せという感じはありますが、思い切り鳴らしたい人にはおすすめ。 |
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カラヤンによる「惑星」
まさしく正攻法ともいえる「惑星」に仕上がっています。惑星のイメージを忠実に捉えているのはさすがカラヤン。ウィーンフィル版もありますが、おすすめは、こちらのベルリンフィルによる演奏のもの。是非性能の良いオーディオ機器で聴いていただきたいです。 |
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ボールドによる「惑星」
ボールドは、「惑星」の初演指揮者です。その思い入れがライフワークになり、数々の演奏家がこのボールドの指揮を手本にしていると言えるでしょう。演奏はロンドン交響楽団
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ジャッドによる「惑星」
オペラ歌手として名声を得たホルストの祖国であるイギリスの指揮者。独自の感性で「惑星」をイメージしています。海王星については、普通は女声合唱によるものですが、ジャッドはあえてキングズ・カレッジ合唱団による少年合唱団を起用していいます。演奏はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。
惑星間戦争の覇者はジャッドだ!
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シンセサイザーによる惑星 |
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惑星〜富田勲
富田勲が世に知らしめた名作。当時のシンセイサイザーによる可能性を十分この一枚で感じ取ることができます。 |
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4.1chサラウンドによる惑星〜富田勲
富田勲は当初から多チャンネルによる演奏を行ってきました。しかし、時代をあまりにも先取りしすぎたため、なかなか受け入れられなかった感があります。そして現在、オーディオの多チャンネルサラウンド化が進み、ようやく家庭でも富田勲が目指した多チャンネルの演奏が聞けるようになりました。 |
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