●不思議な効果があるモーツァルトの音楽。
最近、モーツァルトの音楽には不思議な力があるということで、研究が盛んに行われています。リラクゼーション、元気が出る、IQが上がる、病気が治るなどなど。元々、クラッシック音楽にはリラクゼーション効果があるということで、流行したときがありましたが、現代社会において、一番効果が現れているのが、モーツァルトの曲と言われています。そして、音楽療法の一つとして、モーツァルト療法が取り入れられ、様々な書籍が発刊され、そして、実際に効果を上げています。
●なぜ、モーツァルトの音楽に不思議な力があるのか。
モーツァルトの音楽の魅力の秘密を「音そのものが、人の耳によくあっている」と言ったのは、アルフレッド・とマティス博士(1920年〜フランスの耳鼻咽喉科の医者)です。博士はさらに、「モーツァルトの音楽には、言語を学ぶ過程にある子供の進歩をうながし、その自律神経組織を覚醒させ、心臓のリズムを速め、呼吸を変化させるような、神経学的インパルスがある」とその特徴を語りました。
その秘密に高音域があるようです。脳にエネルギーを供給する感知細胞は、高音域を受け持つ部分に密集しており、高音域を聞いていると、それだけ脳神経が活性化するというのです。モーツァルトの音楽では、ピアノやヴァイオリンが旋律をリードすることが多く、全体の音域が高音域によっています。しかも、実に自然に軽快に親交するリズムの弾みや、心をくすぐる転調の巧妙な調べを追いかけていくと、知らず知らずに倍音の微妙な音色に聞き入ることになります。モーツァルトの音楽は、とくに高音域のエネルギー・バランスが強い傾向にあるようです。
●さまざまなシーンに使われるモーツァルト。
その音楽性からか、モーツァルトの曲は、CMや映画音楽に多く多用されています。ベートーヴェンのように、強く主張することもなく、自然と耳になじんでいく曲が多いからと思われます。曲名を知らなくても、きっと、聴いたことがあるという曲が数多くあるはずです。まず、クラシック、モーツァルトを始めて聴く人には、オムニバス版が一番耳になじみやすいと思われます。現在では、モーツァルト療法にちなんだオムニバス版が数多く出されていますので、一枚、もしくはそのシリーズをそろえてみるのはいかがでしょうか。
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