●J.S.バッハの人気曲 主よ人の望みよ喜びよ。
J.S.バッハの曲と言えば、「トッカータとフーガ」や「フーガ
ト短調(小フーガ)」のようなオルガンの曲や、ブランデンブルク協奏曲などが有名でしょう。しかし、忘れてならないのが、「主よ人の望みよ喜びよ」です。名前は聞いたことがなくても、曲を聴くと、どこかで聴いたことがあるような旋律が心地よく、耳に残ります。
●「主よ人の望みよ喜びよ」は宗教曲。そして現代へ
「主よ人の望みよ喜びよ」は、バッハのコラールの中でも最も幅広い人気を博している名作といえます。 コラールとは、ドイツ・プロテスタント教会の礼拝堂で用いられる賛美歌のことで、バッハは、その礼拝式で数多くのコラールをオルガンで演奏していました。現代に伝えられているバッハのコラールの総数は実に170曲以上にものぼっています。
その中で「主よ人の望みよ喜びよ」は、1723年に作曲された教会カンタータ第147番「心と口と行いと生活をもって」BWV147のなかの第10曲にあたるコラールを原曲とした音楽です。その崇高な美しさと深い安らぎがまさに限りない魅力を醸していることから、単独で普及することになりました。このコラールは、現代にあってはオルガン曲としてだけでなく、さまざまな楽曲のための編曲によっても多くの人々に愛聴されています。
●一度でもいいから、オルガンで聴いて欲しい。
「主よ人の望みよ喜びよ」はさまざまな楽曲によって編曲されていますが、やはり一番崇高な美しさを最も表現しているのは、オルガンと言えるでしょう。まるで教会にいるような厳かな感じになりますが、それが宗教曲がゆえのものです。その上で、さまざまな楽曲のものを聴き比べてみるのもよいのではないでしょうか。
●結婚式入場に是非。
「主よ人の望みよ喜びよ」は結婚式入場によく使われます。そのテンポ、そして幻想的な感じは、バージンロードを歩く新郎、新婦にぴったりなのではないでしょうか。人前式、教会式を検討しているひとは、是非、候補に挙げてみて下さい。
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