定価367,500円(税込)
写真取扱い
ムラウチ
DCD-SA1が発売されてから、おそらくその下位機種が出るだろうと思ったら、やはり発売された。プリメインアンプのようなアナログ回路と違って、デジタルの世界は日進月歩。ゆえにまずフラッグシップで新技術が採用されて、それが下位機種に反映されていくというのが、DENONの開発手法。
よって、DCD-SA11も、DCD-SA1の技術がふんだんに盛り込まれている。
PCMの再生系には、「DCD-SA1」で初めて搭載した“Advanced AL24 Processing”を搭載。16ビットから24ビットへのデータ拡張に加え、独自開発のアルゴリズムにより、時間軸上でのデータ補間、アップコンバート・サンプリングを行い、オリジナルデータを損なわない自然な補間を行う。
メカニズムも、DENONオリジナルで、SACDの高速回転にも十分耐えうるよう、モーターシャフト長を極めて短く設計した高寿命のブラシレスモーターを採用。またターンテーブルやピックアップメカベースの傾きなどのバラツキを吸収するため、全数傾き補正も行っている。これも、DCD-SA1からの転用技術(というより、DVD-A1XV)。
こうした技術の転用により、同価格帯の他機種に比べて性能の良いものができるのは当然とも言える。
では、DCD-SA1との価格差はと何か?といわれると、やはりアナログ部分やメカニズムの部品性能と言える。DCD-SA1と比べて約3kg違うのはその表れ(DCD-SA1は21.8kg、対し、DCD-SA11は19kg)。
上位機種に比べていかにコストダウンを図るか。DENON技術陣は頭を悩ませたことだろうと思う。
そして、それがうまく出来上がっている機種と言えるだろう。
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