●日本のオーディオの歴史はDENON(デノン)とともにある。
前々身は明治43年に設立された日本蓄音器商会。蓄音機の発売から始まります。その後、昭和21年に日本コロムビア(株)に変更し、電蓄、電子ピアノなどを発売。昭和38年に子会社であった日本電気音響(株)を吸収合併し、商標にDENONを加え、昭和46年より家庭用オーディオにもDENONの商標を使用します。
NHKとの関係は深く、昭和39年にレコードカートリッジの名機DL-103を正式納入。また、昭和47年にNHK技研の協力でPCM/デジタル録音機を世界に先駆けて実用化。PCMレコード(デジタル録音)を発売します。
CDプレーヤ、アナログプレーヤの放送局用シェアはTOPレベル。その技術を活かして、民生用でも数々の名機を生み出します。特にピュアオーディオを問う機器が多く、オーディオの低価格化が進んだ平成5年、高級オーディオシリーズであるS1シリーズ(CDプレーヤー、DP-S1、DA-S1)を発売。(意外に知られていないのが、S1シリーズの最初は、MCトランスのAU-S1、カートリッジのDL-S1です)。その後も、アンプ、一体型CDプレーヤにおいてもS1シリーズを展開。その技術は、エントリーモデルにも反映され、現在もその技術、精神は活かされています。
●衰退していったピュアオーディオ。
日本ではかつて、オーディオ全盛期にはあらゆるメーカがオーディオ製品を出していました。そして現在、ビジュアル全盛期になり、ピュアオーディオを出し続けるメーカは少なくなりました。
アキュフェーズ、ラックスは高級オーディオに特化し、エントリーモデルからハイエンドまでの商品群を出し続けるのは、マランツ、そしてデノンぐらいになってしまいました。
入門者にとって、選択肢があまりにも少ないのは寂しい限りですが、ピュアオーディオでは日本で最も老舗のDENON(デノン)は、音作りについてはあくまでも真面目であり、エントリーモデルからでも、そのピュアオーディオの素晴らしさを伝えることができます。ここでDENON(デノン)の商品群を紹介することにより、少しでもピュアオーディオの世界に入って、その音の素晴らしさ、そして心地よさを知っていただきたいと思います。
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