●オープンエアのさきがけとなった、ゼンハイザーヘッドフォン。
ゼンハイザー社は、1945年チューリッヒ工科大学の教授F.ゼンハイザーによって、ハノーバー市近郊に"Labor
Wennebostel"として設立されました。
当初はオシロスコープ用トランスの設計製造、真空管電圧計を開発しており、後者は現在でも多くの企業に標準測定器として使用されています。
そのゼンハイザーが、ヘッドフォンを手がけたのは、1968年に発表された、HD414で、密閉型ではなく、軽く、そして耳に負担とならない、オープンエア型を採用。これにより、オープンエア時代の先駆けとなりました。
●密閉型かオープンエアか。
ヘッドフォンの役割といえば、部屋の都合で大きな音は出せず、他に迷惑がかからないように音楽を聴くといったことがあります。ゆえに、ヘッドフォンといえば、大きく、耳を完全にふさぎ、音を漏らさないようにする密閉型が主流でした。
しかし、密閉型は、その特性ゆえ、重たく、圧迫感がある。そして音の開放感がないということで、徐々にオープンエアー型が見直されています。耳に対する圧迫感が少なく、音の開放感を求めるのであれば、オープンエア型をお勧めします。しかし、遮音性が低く、外部に音が漏れやすいために、「音だけを聴きたい」という場合は性能が落ちます。
密閉型は、遮音性が高いため、周囲の環境に左右されず、好みの音量・安定した音が得られることと、音の抜けがないため、イヤー内部で音が反響し、「迫力のある音」が得られるのも確かです。逆にいうと、少々「クセのある音・こもった音」となってしまいやすいのも確かでしょう。
また、密閉型は重たくなる傾向にあるので、長時間装着には不向きです。
オープンエア型、密閉型どちらも一長一短があります。少々音が漏れてもかまわない場所で、開放感のある音、そして耳に圧迫感のないものを選ぶなら、オープンエア型。
遮音性が高く、人に迷惑がかからないものを選ぶなら、密閉型。
用途に応じて、ヘッドフォンを選びましょう。ただし、どちらも、大音量で長時間装着し続けると、耳に悪影響を与えますので、ご注意ください。
オープンエア型 |
HD-477 |
明瞭で透明な音を演出する理想的なバランスを再現。 |
HD-497 |
鮮明で正確な音楽を忠実に伝えるトップモデル。 |
HD-515 |
全てのジャンルの音楽をバランスよく再現する、コストパフォーマンスを実現したモデル。 |
HD-555 |
新しい音楽のエッセンスの感性を体験できるホームシアターを好むユーザーに最適なモデル。 |
HD-595 |
SACDやDVDオーディオを聴くリスナーの要求に応えられるクラスをリードする上級モデル。 |
HD-650 |
解像度の高い音質、装着感求めた最上級モデル |
密閉型 |
HD-212PRO |
滑らかな低音のイメージを忠実に伝えるモデル。 |
HD-280PRO |
プロフェッショナルのためにデザインされたモデル。 |
HD-280SILVER |
HD-280Proの兄弟モデル。3種類の方法で折りたたむことができるモデル。 |
HD-25 |
小型・軽量で高い密閉度を実現したモデル。 |
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