●頑張る女の子のために
角野栄子原作の児童文学のアニメーション化。ただし、宮崎は脚本により独自の解釈で再構成している。魔女でありながらほうきで飛ぶことしかできないキキ。そんなキキが人間の社会で頑張って生きていく。宮崎駿お得意の飛ぶシーン、そしてマニアックな飛行船など、随所に宮崎ワールドが描かれている。落ち込んだ時のシーンでは、自分自身にもあてはまるようなメッセージが効いた。
●音楽について
音楽演出として高畑勲が参加。主題歌に荒井由美を起用し、新しさを模索しているような感じも見受けられる。舞台がヨーロッパのためか、全般的にワルツのリズムが流れる。この音楽は後の「紅の豚」「ハウルの動く城」に通じるものがある。軽快なヨーロッパ音楽を聴く気分で聴いてみるのもよいかも。
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魔女の宅急便
イメージアルバム
イタリアのワルツ?それともスペイン?ヨーロッパ的な音楽なのは間違いないのだが、ヨーロッパのどこかなのかはわかりにくい。そんな微妙な音楽をこのイメージアルバムではうまく表現している。全般的に軽快で、軽いクラッシック音楽を聴いている気分にさせてくれる。 |
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魔女の宅急便
サントラ音楽集 キキの微妙な心情をうまくヨーロッパ的な音楽で表現している「魔女の宅急便」。それらを小編成のオーケストラでうまくまとめあげている。朝、パンをかじりながら聴きたいアルバム。荒井由美の「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」も収録。
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