●日本の原風景
ずっと、ヨーロッパ、もしくは国籍不明の映画を作り続けた宮崎駿。ここで日本を舞台にした映画を作りたいと思う。時は日本の古き良き風景が残る昭和30年代。ボンネント型バスが走り、子供は田んぼや小川を駆け巡る。当然「おばけ」がまだ身近にいた時代ともいえる。子供の目線、失われた風景の再現と緻密な設定の上に描かれた「となりのトトロ」は、子供だけでなく、大人も魅了した映画になった。
●音楽について
どこか童話的な、音楽を求められたのではないだろうか?久石譲は軽すぎず、重すぎず、あくまでも子供の音楽として作り上げた感じが受けられる。大小編成を使い分けたオーケストラにより、この映画はより洗練されたものになった。
テーマ曲となった「となりのトトロ」はオルゴールや赤ちゃん向けのCDにも収録。世のお母さんとその子供達の耳によく聞かれる音楽となる。
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となりのトトロ
サウンドトラック集
今までのサウンドトラックとは違い、井上あずみの歌が入る。やはり童話をイメージして作られたのだろう。子供が聞いたら喜びそうなサウンドトラック。そしてオーケストラをうまく使い分けた曲群。まさしく「となりのトトロ」にふさわしい、音楽になっている。 |
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オーケストラストーリーズ
となりのトトロ となりのトトロのオーケストラバージョンがあってもいいかなと思っていたら、やはりでた(笑)。『となりのトトロ』公開15周年を記念して発売。主題曲は、映画でお父さん役を務めたコピーライター・糸井重里によるナレーション・ヴァージョン、交響組曲ヴァージョンを収録。始めてオーケストラを聴く人のために編曲されたものとあって、聴きやすいものとなっている。演奏は、新日本フィルハーモニー交響楽団。新日本フィルは、本当に、なんでも演奏するマルチ交響楽団だ。
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